2016年3月8日火曜日

慶應野球部の取り組みに国内ルールは対応できるのか?

今日の日刊スポーツに慶応大学野球部がフロリダのIMGアカデミーでキャンプ中との記事が。

「錦織も利用 慶大野球部、費用1.7倍も米国キャンプ実施のワケ」

  


慶応ニューヨーク高出身の藤本選手が高校時代に同施設を利用し、その素晴らしさを知っていたことがきっかけのようです。

藤本選手は一年前からこのキャンプ実施に向けてIMGアカデミー側と費用面の交渉をしたり、
プロモーションビデオを作ってチームメイトの賛同を得たり、
大久保監督に提案したりしたそうです。

本当に素晴らしい行動力ですし、それを認めた慶応野球部も凄いですよね。

こうした動きがもっと広がれば日本の野球も学生も、まだまだ伸びていくことでしょう!

ということで、この動きを応援することを賛同しつつも、
現状の野球を取り巻くルールが追いついていないのでは?という懸念も。

それはいわゆる「プロアマ問題」です。


現状、日本では学生が現役・引退を問わず、プロから直接指導を受けるのはご法度です。
元プロが学生を指導するためには、一定期間を置いたのちにアマ指導資格回復講習会を受けなければなりません。

しかし、記事の写真にもあるように、慶大野球部は元MLB選手から直接指導を受けています。


つまり、プロアマの問題は「国内のみ適用なのか?否か?」という疑問がふって沸くわけです。

仮にこの件が学生野球憲章やその他ルールに抵触しているのであれば、
慶応大学野球部には学生野球連盟から何かしらの処罰が下るはずです。
(ただし、慶応大学野球部のことですから、事前にその点はしっかりチェックしているはず)


一方、抵触していないとなれば、国内と海外でプロとアマの交流や指導を分ける必要性、
そして国内でプロアマを区別する必要性に大きな疑問が生じます。

さらっと報道されましたが、これは日本球界にとって大きな分水嶺になる出来事だと思うんです。

因みに私の立場は明確で、「もう、プロとアマの壁なんて取り除きましょうよ」というもの。
この一件が契機となり、その動きが加速されることを願ってやみません。


追伸:慶応大学野球部ウェブサイトをみると、IMGアカデミーでのトレーニングのみならず、
すでにオリオールズ、フィリーズのマイナーチームとも試合を実施しているようです。
壁はすでに壊れているようですね。

慶応大学野球部公式サイト

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