2016年3月10日木曜日

B.LEAGUEとSoftBankが巻き起こすバスケットボール革命

(写真:http://av.watch.impress.co.jp/img/avw/docs/747/570/html/s01.jpg.htmlより)

4年125億円――。

B.LEAGUEに対するSoftBankのスポンサー額です。
日本のスポーツ界にとってまさに革命的な金額。

そして、金額だけでなく、全試合をスマホで生中継するという試みも発表されました。
ここにはしっかりとB.LEAGUEとSoftBankのwin-winの関係が構築されています。

とにかく新しいバスケをたくさんの方に視聴して欲しいB.LEAGUE側、
そして、スマホ契約者競争で優位に立ちたいSoftBank側、
共通項は20代を中心とする若い顧客層の獲得です。

バスケは他のスポーツと比較して圧倒的にゴールが数多く生まれ、動きがダイナミックで、クオーター制やタイムアウトによる「間合い」が多く、屋内競技のため照明・音響での演出が効果的に実施できるメリットを持っています。
つまり、「みせるコンテンツ」としての要素をふんだんに持っています。一試合全部はもちろんのこと、ハイライト映像だけでも十分魅力的なコンテンツに仕上がるでしょう。

それがスマホで配信されるとなったら・・・。もうおわかりですね。がんがんシェアされていくわけです。スマホで試合の魅力を知った人は、「じゃあ、一度観に行ってみようか」となるでしょう。

そうなると、ここで効いてくるのがB.LEAGUEのリーグ統一型の顧客管理システムです。
恐らくファンクラブへの入会をフックに、古くからのファンはもちろん、新規ファンやバスケ協会登録の競技者も含め、このデータベースに記録・保存されていきます。
つまり、貴重なファンのデータを経営資源に変えられる仕組みも併せて整備している点が「非常によく出来ている」訳です。

あとはデータの活用方法とアリーナ内の演出とホスピタリティレベルの問題になってきますが、そこまでやるべきことが絞れているということも言えます。課題が明確になればそれを改善できる方法と人材を用意すれば良いわけですから、B.LEAGUEの仕掛けた勝負は勝算が高いともいえますね。

恐らく今後も新たな仕掛けがどんどんオープンになっていくことでしょう。
ひょっとしたら一年後の今は、日本のスポーツ界の勢力図が全く書き換わっている可能性も否定できませんね。
ただし、リーグ側のもの凄い勢いに、各クラブがどれだけついていけるかがポイントです。リーグがどれだけ経営資源を各クラブに提供できるかが大きな分かれ目になるでしょう。

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