2016年3月15日火曜日

アシックスがルートインBCリーグのスポンサーに

(写真:ルートインBC リーグ公式サイトより)

プロ野球独立リーグ・ルートインBC リーグとアシックスとのパートナーシップ契約が締結されました。
アシックスとのオフィシャルパートナーシップ合意ならびに記者会見のお知らせ(ルートインBC リーグ公式サイト)
「野球用品メーカーといえば?」
という質問を受けた際、皆さんはどんなメーカー名が思い浮かぶでしょうか?
シューズはともかく、アシックスの野球用品が連想される方はそんなに多くないのではないでしょうか。

それもそのはず、アシックスは2012年まで30年ほどの永きに渡り、アメリカ・ローリングス社とのライセンス契約に基づき、「ローリングス」ブランドの野球用品を販売していたのですから。
野球用品「ローリングス」との契約終了 アシックス(日本経済新聞2012年6月18日付)
つまり、野球用品メーカーとしてのアシックスのブランド力は、シューズやアパレルと大きく異なり、未だ確立されていない状態なのです。

しかし、そこはやはりアシックス。
野球用具用品の品質にかけては自信があるようですし、
何より科学的な動作解析システムによる野球技術向上支援まで手がけている様子。
(ルートインBCリーグ公式サイトの添付資料を参照)
ですので、一度アシックスの野球用品を使ってもらう機会を求めていたと思われます。

一方でルートインBCリーグは昨年から8球団にエクスパンションし、NPBドラフトにも数多くの人材を輩出するなど、着実に地方都市での市場浸透を図ってきました。
少年野球チームを中心とする地域の子供達へのアプローチも2007年の設立当初から積極的に実施しており、親しみあるプロ野球リーグとしての地位を築きつつあります。
問題は潤沢ではない資金環境。各種の報道をみると、日々の活動費を切り詰めに切り詰め、何とかやりくりしているのが現状といえるでしょう。

したがって、
お互いに足りない点を補い合い、それによって双方が組むことで互いに新たな価値が生まれるかもしれない−−。
そんな期待感が今回の契約の背景には潜んでいると言えるでしょう。

ちなみにこの契約をルートインBCリーグ側でまとめた担当部長は、
2012年に本学とBCリーグが共同で実施した「スポーツビジネスセミナー」の出身です。
スポーツビジネス界の人材育成へ 〜「BCリーグスポーツビジネスセミナー」開催〜(スポーツコミュニケーションズ)

私は彼がスポーツビジネス界を志し、このセミナーを受講し、学び、その後悩みに悩んでリーグ事務局に転職するまでの過程をずっと見てきました。ですので、今回の契約がこうして形になり、社会にお知らせされたことを心からうれしく思っています。
これからもパートナーシップの絆を深め、互いに魅力的な価値を作り続けて欲しいと願っています。

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