2016年5月19日木曜日

News Picks連載第3回:VVVフェンロのマッチングビジネス


出所:News Picksより

News Picksでの連載、3本目の記事がアップされました。

小クラブの生き残る道。VVVフェンロのマッチングビジネス

平均観客数8万人を誇るボルシア・ドルトムントから
打って変わって最大8,000人収容の小クラブVVVフェンロのお話です。

オランダ国境沿いのこのクラブ、
周囲にはドイツ、ベルギー、オランダのビッグクラブがひしめき合っています。

また、W杯を契機に新しく巨大になったドイツのスタジアムと異なり、
古くて小さな哀愁ただようスタジアムでビジネスを行わなければなりません。

そんな環境を逆手に取って、
フェンロが活路を見出したのがオランダードイツ両国間の企業交流のハブになること。

条件は異なりますが、
自らが置かれた状況を分析し、それを強みに変えていく方法について触れています。

問題は枝葉の具体例ではなく、
そこからエッセンスを汲み取り、
自分たちに合わせて応用すること。

特にクラブが核となって様々な関係者を繋いでいくことで存在価値を高め、
ビジネスにつなげていくという点が重要だと思います。
そんな仕掛けを日本からもどんどん発信していって欲しいと願っています。


なお、昨年実施した「欧州フットボールビジネス研修」の様子は
新潟経営大学福田ゼミ公式フェイスブックページでの紹介しています。
こちらもあわせてご覧ください。

新潟経営大学福田ゼミ公式フェイスブックページ
   「欧州フットボールビジネス研修」





2016年5月6日金曜日

追加資料:ボルシア・ドルトムントのデジタル戦略

写真:News Picksより

お陰さまで、この度News Picksに連載を持たせて頂くこととなりました。
プロ・スポーツビジネス
第一弾は
「【新】世界一の平均観客動員数。ドルトムントのデジタル戦略」
ありがたいことにアップ開始から2日で400pickを超え、今も順調に多くの方にお読み頂いています。

さて、この記事ですが、文字数制限の都合により、泣く泣くカットされた箇所があります。
それはドルトムントのブランド戦略が上手く行ったことを如実に示すデータです。

恐らく「大人の事情」でカットされた情報の元データへのリンクと併せ、
このブログでご紹介させて頂きます。

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1.データが示すBVBのブランド力
①平均観客動員数(ナショナル)
 1.BVB・・・・・・80,423
 2.バイエルン・・・72,882
 3.シャルケ・・・・61,578
 ※出所:World Football Net

②平均観客動員数(インターナショナル)
※出所:World Football Netを基に作成

③シーズンパス発行数(2014−15)
※出所http://bundesligafanatic.com/who-has-cheapest-bundesliga-season-tickets/を基に作成


④ファンクラブ会員数
2009年:31,000人
2014年:110,000人
※出所:ボルシア・ドルトムント資料



BVB公式パンフレットによると、会員種別は一般会員(62ユーロ)、キッズ会員(30ユーロ)、家族会員(120ユーロ)3種類。特典として、総会への参加権(16歳以上)、広報誌の発行、チケット予約優遇、ウェルカムギフトなどがある。(http://www.bvb.de/content/download/97313/1474148/version/2/file/Flyer%20Mitgliedschaft.pdf)


⑤ブランドランキング
出所:http://www.mafo.com/news/brandfeel/fc-bayern-erneut-ohne-chance-gegen-borussia-dortmund/


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2.記事のリンク集
①ボルシア・ドルトムント・アニュアルレポート(英語版)
BVBアニュアルレポート2014−15

Football Money League2016(通称:リッチリスト)
日本語版2015(デロイト・トーマツ社)

③BVBの無借金経営

BVB公式サイト日本語版 

④BVBにみる資金計画の見直し

サッカーマガジン2014年4月15日付記事 
「モバイルが世界を飲み込む
Mobile eating the World

⑥リーバイ・スタジアムのWi-Fi環境

⇒サッカーキング2015年10月21日付記事

⑦ブンデスリーガにおけるWi-Fi整備済みスタジアム数(7箇所)

日刊スポーツ2016年4月17日付記事 


ということで、後編もお楽しみに!





2016年5月3日火曜日

スポーツビジネス企画書6選:大学生のベースボールビジネスアワード2015

写真:大学生のベースボールビジネスアワード公式サイトより

巨人軍、そしてプロ野球界全体を対象とした全国ビジネスプランコンテスト「大学生のベースボールビジネスアワード」。

公式サイトに2015年度受賞作品がアップされました。
受賞作品一覧

大賞を受賞された順天堂大学さんの企画書ですが、
ストーリー、データの使い方、デザインと非常に良く、
中身も現在の球団側のニーズに則した内容と感じました。
これは文句なく大賞ですね!非常に素晴らしかったです。

おかげさまで私のゼミ生たちも優秀賞を1点頂くことができました。
(2015年度はゼミとして5チームが参加)
アメリカはアリゾナで展開されている春季リーグ「カクタスリーグ」をお手本に
沖縄キャンプを収益化しようという企画でした。
表彰式の講評で発想の面白さをご評価頂けたようで私も嬉しく思っています。

受賞を逃したゼミ生たちも非常に面白い企画書を作り上げました。
どこかで紹介できれば嬉しいのですが、諸事情ありますので難しいかもしれません。
どうしてもご覧になりたい方は研究室まで遊びに来ていただければと思います。

これで2008年から本アワードにおける新潟経営大学福田ゼミの受賞回数は合計11回となりました。
(大賞3回:2008、2010、2014  優秀賞8回:2009×2、2010、2012、2013×2、2014×2、2015)

毎年新たな企画を創り上げる学生達は本当に大変です。
何せ、同じ企画を出すわけには行きませんので。

なので、非常に苦労を重ねますが、その過程で多くの学びが得られているように思います。
これもこうした舞台を毎年ご用意いただける読売新聞東京本社様、読売巨人軍様のお陰です。
機会を頂ける以上、学生達にチャレンジさせながら、スポーツビジネスを学ぶ場として活用させて頂こうと思っています。