2018年8月18日土曜日

降格決定前夜(※注:2年前の文章です)

久々にブログを書いていたら、2年前のJリーグ最終節前日に書いた記事が公開されないまま保存されていました。

あの時もアルビレックス新潟は降格争いの真っ只中にいました。
幸い、奇跡の残留を決めたものの、翌シーズンに昇格後初の降格が決定。

そして、J2として迎えた2018年シーズンも大変苦戦しています。

私も同じ思いをしたJクラブの元スタッフとして、当時お世話になっていたアルビノ社員さんの顔を思い出しながら書いたものが以下の文章。

自分で書いたものですが、ドキッとするような当てはまりがあるのではないかと思い、2年たった今公開させてもらいます。

(株)アルビレックス新潟の皆さん、そして同じ思いをしているJクラブの社員・スタッフの皆さん、私は応援しています。

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2016Jリーグ最終節を翌日に控え、眠れぬ夜を過ごしているクラブ関係者も多いことでしょう。

昨年からアレヤコレヤと、1人何役もの仕事を何とかこなし、
今年のシーズンが始まってからは土日はもちろん、
まともな休みすらろくに取れずに駆け抜けてきたにも関わらず、
チームの成績が伴わずに、ついに明日の結果次第で降格が決まってしまう・・・。

そう思うと、絶望感や無力感が襲ってくるわけですが、
その中でかすかに残っている可能性という名の希望の火を心に灯して自分を奮い立たせようとしている状態なのではないでしょうか?

10数年前、私もそんな経験をさせてもらったので、
少しは気持ちがわかるつもりです。。。

サポーターはもちろん、クラブスタッフの中でも
降格危機を招いたクラブの体制の抜本的改革を期待して
「一度落ちたほうが良いんだよ」的な会話も飛び交うのが常ですが、
それは下から何とか這い上がり、その過程を通じて成長できたクラブだけが使える言葉です。

実際、J2は簡単ではありません。

大企業からの支援が降格後も継続され、
それにより主力を数多く温存できるクラブこそ圧倒的成績をもって
1年後に再昇格の果実を勝ち得るケースもみられますが、
そうではないクラブにとっては状況がガラリと変わります。

全国メディアへの露出は(J1でさえ多くない中で)驚くほど減り、
シビアなスポンサーは減額や撤退を表明し、
スタジアム観戦者も減少します。

クラブの予算は大幅減額となり、
上のレベルやより高額な年俸を求める選手は移籍し、
現状の戦力を維持することすら極めて難しくなります。

さらにJ3ができた今、J2ですら「ゆっくり時間をかけてクラブを立て直す」ことすら
できにくい環境になっています。

この環境の厳しさを知るクラブスタッフほど、
明日の試合の重さを理解しているわけで、
全ての命運を選手・監督にかけなければいけないことに対する
自分自身の無力感に襲われる、ということなのです。

まあ、いくらその気持ちがわかったところで
決まるものは決まってしまう事には変わりはありません。
そうならないことを心から願って。


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